新クトゥルフ神話TRPGの変更点まとめ
やぁ、所長だ。ついに昨日新版クトゥルフが出たな。
今回の記事は旧版と比較して変更点とかをまとめていこうと思う。
買うか買わないか迷っているそこの君、見ていくといいぞ。
最初に(大事)
この記事ではクイック版として無料公開されたものではなく、新版として有料で発売された「新クトゥルフ神話TRPG」を扱った記事である。
なので、旧版とここら辺が変わっているという情報は書くが細かい数値や書かれている内容をそのまま打ち込まないといけないような変更点はぼかして書いていく。
あくまで割れ行為に当たらない程度で、しかしルールとしてここが変わったとわかる程度には書いていきます。
旧版から省かれた点
旧版では旧神とグレートオールドワンは対立関係にあるという設定があったが、今作ではなくなっている。
これは宇宙戦争自体が原作にはない設定であったため省略されたようだ。
なので、
人間に対して微妙に優しい旧神ノーデンス、ニャルラトホテプ絶許ノーデンスなどが描写できなくなるのか????
という心配を持つかもしれないが問題ないと言っておく。
というのもルールブックにやんわりと「その設定が好きなら自由に使っていいよ」
と書いてあるからだ。
なので、その他の省略された点もあるにはあるのだが書く必要もないだろう。
気になるのであればルールブック24Pにまとめて書いてあるのでぜひ読んでほしい。
キャラ作成での変更点
ステータス
基本的に値がわかりやすくなるよに改善された印象だ。
旧版では最大値が18と中途半端で対抗ロールなどがわかりにくかったが、新版では基本的に値が大きくなり(60~70くらいが平均値)d100での処理が可能となった。
なお、クイックスタートルールではあらかじめ用意された数値を当てはめていく形だったが、製品版ではダイスを振って値を決めることができる。
これに関しては私も安心した。
キャラ作成でダイスが振れないなんてありえないから予想はしてたけど、とりあえずよかった。
職業技能
クイック版では取得技能数が固定され、数値も固定されていたがステータスが自由になったのに伴いこっちも自由になっている。
しかし、必ず職業ポイントから信用に割り振らないといけなくなったので注意が必要だ。新版ルールブックにも様々な職業サンプルが記載されており、旧版+クトゥルフ2015+αのようなラインナップになっていた。
個人技能
特に大きな変更点はなかった。
基本ステータスをもとに個人技能ポイントが与えられ、好きなものに割り振る感じだ。
技能一覧を見てわかったのは、汎用性のある技能が追加されたという点だ。
威圧とか魅惑とかが増えてて、めちゃくちゃ使いやすいと思う。
ぜひNPCを誘惑ロールプレイしてKPを困惑させてほしい。
ダメージボーナスとビルド
ステータスによってダメージボーナスが得られる点は旧版から引き継いでいるが、新たにビルドという概念が追加された。
これに関してはクイックスタート版にも詳しく書いてあるのだが、組み付きとかを行う際に相手と比較する値だ。
暴れまわる象さんに対して組み付きとか普通無理じゃん?
「いや、でも俺はマーシャルアーツ持ちだから」
とか言い出す輩のために、分かりやすく公式が値をつけてくれたんだ。
ありがたいね。
最初にも言ったがこれはクイック版に書かれている内容でもあるから購入してない人でも見れる内容だ。
バックストーリーの追加
これもクイック版で書かれてたけど、製品版にはご丁寧にロール表が付いているよ。
名に書けばいいかわからない時は参考になると思う。
6つくらい自身のキャラの特徴を記入する欄があって最低でも3か所は埋めようねって感じだった。
重要なのはこのバックストーリーがシナリオ中に変化するようになった点だ。
基本的にプレイヤーはこのバックストーリーで見えてくるキャラクターを演じることになるんだけど、狂気の発作(旧一時的狂気)によってこのバックストーリーがKPにいじられるようになる。
勝手に大切な人にNPCのおっさんを入れられてその人の言うことしか聞けなくなったり、ただのやべーやつにされたりする可能性があるんだ。
KPの恩情によって解除してもいいだろうけど、基本的にバックストーリーは塗り替えられない限り消えない。
年齢の概念
年齢によってステータス変動が生じるようになった。
やんわりいうと
10代は身長とか学歴とか低いはずだから下がるよね。でも下がるだけじゃ損しかないので幸運ダイスを振る際に2回振って大きいほうの値使っていいよ。
とか
50代はEDUの成長判定を振って値増やしていいけど足とかはボロボロだろうからDEX下げるね。
とかである。(詳しい値はルールブック30P記載)
これに関してはまぁまぁ・・・・・
いる?これいる?
いやまぁ
確かにデックス13のじいさんとかありえないしINT最大値の10歳とかなろう系ですか?
って感じですよね。
そう考えると妥当かな。
見方を変えると年齢によっては職業技能に幅が増えるし、幸運の使いどころを増やせる点にもあるからゲーム性の向上にはなっていると感じる。
これはこれでありだな。
ハウスルールによってはなしでもいいかもしれないけど。
ハード値、イクストリーム値の追加
これはクイック版からの変更はなかった。
簡単に説明するとステータスや技能の1/2の値、1/5の値を記入する欄ができてその値を使ってダイスロールするシーンを作れるよって話だ。
個人的にはこれ、とてもいい追加要素だと思う。
実践例をだすと
その聞き耳を成功させるには、聞き耳のイクストリーム値(1/5)で振ってください。
とかできるわけだ。その場で行う技能の成功率を段階でわかりやすく表せれる。
今まで「うーん、じゃあ-30の値で振ってください!」とか言ってた場所でこれは活かせるし、何よりダイスのスリルが格段に上がる。
ファンブルとクリティカル
この値の追加に伴ってクリティカル値は「1のみ」となった。(ファンブルはそのまま)
さて、これぐらいでとりあえずどんな変更点があるのか知りたい人には十分な内容だったと思う。
ちなみに
対抗ロール
ボーナスダイス・ペナルティダイス
プッシュロール
これらに関してはクイック版からの変更点は読み取れなかった。
気になるのであれば以下の記事を参考にしてほしい。
最後に
もし、旧版を持っていて買うか悩んでいるのなら私としては買ったほうがいいと思う。
これを買ったからといって以前購入したものが無駄になるわけではない。
ちょっと値をいじるだけでデータを持ってくることは可能だし今までのものは上質なサプリメントになったと考えればいいのだ。
これからクトゥルフを始める人へ
ぜひ、楽しむことを目的にしてほしい。はじめはロールプレイのやり方がわからなかったりうまくキーパリングができなかったりで萎えてやめてしまう人も多い。あまりミスは気にしないで次につなげてください。この一冊でいろんな冒険ができると思うぞ。
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